第27番: 飯沼山 円福寺 |
<観音堂>
|
読み:いいぬまさん えんぷくじ
宗派:真言宗
本尊:十一面観世音菩薩
所在:千葉県銚子市馬場町293
詠歌:このほどは よろずのことを 飯沼に きくもならはぬ 波の音かな
| |
【起源・歴史】 |
神亀5年(728年),漁夫の清六と長蔵が観音の夢告に従い,銚子の浦に網を投じたところ,瑪瑙を脇にはさんだ十一面観音像が出現した。二人は出家し,草庵を結んで像を安置した。
大同年間(806年〜810年)に弘法大師が巡錫した際に本尊の連座を造り,開眼をおこなった。このときに,この地の海上長者という豪族が財を提供し,壮麗な伽藍を建立した。
この後も海上氏の庇護のもとに発展し,天正6年(1578年)には八間四方の観音堂が建てられた。また,安永2年(1773年)には十間四方の銅葺きに改築され,仁王門,鐘楼,多宝塔などが整備された。
しかし,昭和20年(1945年)に戦火により寺宝類を収めていた本坊客殿以外はすべて焼失,現在の観音堂は昭和46年(1971年)に再建された。 |
|
【見どころ】 |
梵鐘(県指定文化財):享徳11年(1462年)の銘がある。
釈迦涅槃図(県指定文化財):釈迦涅槃堂に法案されている。寛文9年(1669年)に京都の次郎左右衛門など4名の縫物師により製作されたもの。
五郎蔵の墓:天保水滸伝でしられる侠客銚子の五郎蔵の墓が本坊にある。
大仏:正徳4年(1714年)に近在の人々の喜捨により鋳造された。
|
|
【参拝データ】 |
拝観料 無料
拝観時間 8:00〜17:00
アクセス:
<電車の場合>
銚子電鉄観音駅下車徒歩5分
<自動車の場合>
東関東自動車道大栄ICから1時間30分 |